不思議のメダイ
先日、Eglise de la Madeleine(マドレーヌ寺院)へ行って来ました。
この寺院は1806年にナポレオンが“フランス軍の栄光を讃える寺院”として建築を依頼しました。(凱旋門と同じですがな!ナポレオンは一体何軒の建物の建築を依頼したのだろ‥!?)
なんとなんと、この寺院は85年間という長い歳月(18~19世紀)をかけて造られたそうですよ!(途中フランス革命で建設が中断された為です。←教会で日本語の案内書を見た記憶では‥)
今回マドレーヌへ行った目的は“不思議のメダイ”を買いに行くため。
メダイとは‥ポルトガル語でメダルを意味します。
金属製の円形や楕円形などの形をしていて、イエス・キリストや聖母マリア、教会などのキリストに縁のある宗教的な絵が刻まれています。これを身につける理由は、一般的には信仰を深めるため。
私は、高校、大学とカトリックの女子校でした。そのため、高校で朝と帰りにお祈りの時間があり毎日祈っていました。(ほとんどの生徒はカトリック信者じゃないし、私も信者ではありませぬ)年に何度か宗教行事があり、クリスマスミサの時にはメダイをプレゼントとしてもらっていました。
信者ではないのですが、シスターの先生(頭に布?をかぶっている人)に
「信仰しなくてもいいの。お守りとして身につけて‥」
と言われ、当時素直だった私はお守りとして身につけていました。
それ以来習慣となり常に身につけていたのですが、9月のマルチニーク旅行で紛失してしまったのです。
おそらく神が危険から私の身を守ってくれたのであろう‥なんて(^^;)
なので、新しいメダイを買いうため。今回は他にもう一つメダイを購入。
高校3年生の時から2年間、地元のコンビ二でバイトをしていたのですが、
店長はとても親切な方。ちょうど父と同年代で娘のように可愛がってくれました。
バイトを辞めてからも何か悩み事があると、いつもコンビ二へ行ってたっけ‥
誰にでも愛を持って接する素敵な方です☆
第二の父なので、パリに来てからは文通しています。(文通って古い!? 笑)
最近、そんな店長がコンビ二を辞めたと連絡が入りました。
50代後半にして、また新たな人生をスタートさせるそうです。
そんな彼はカトリック信者。
彼が新しいスタートをきると言うことで、メダイをプレゼントしようと思ったのです。
*右が私がいつも身につけているもの。左が店長へプレゼントするもの。
マリアが描かれた紙?は私の旅立ちの無事を祈って店長がくれたもの。
私の一番身近な宗教はカトリック。
災害などのニュースを耳にすると、十字をきって祈らずにはいられない‥。
もしどれかの宗教を信仰しなくてはならない状況になったら、私は確実にカトリック信者になるでしょう。でもそんな状況はないし、キリストにまつわる話を全て信じられないので信者にはなりません。
(べべも全てを信じられないから、青春時代に信仰をやめたそうだ 笑)
実際には宗教に属してなくても、各々の中に必ず自分の想像上の神がいるのだと私は思います。日本は仏教の国と言われていますが、実際は自分は無宗教だと思ってる人が大半ですよね。でも無宗教と言いつつも神社へ行って何かを願ったり、お正月には神棚をまつったり‥。
人間って弱いもので何かを信じないと生きていけないのですよ。きっと‥